メールマーケティングを侮るなかれ! Webサイト制作におけるHTMLメールと入力フォームの活用法
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メールやフォームを活用したWebマーケティングをやってみたいと思っても、何から手を付けていいのか分からず結局そのままになっているということはありませんか?
効果が出なかったり、スパムの餌食になってしまったりすることは何としても避けたいですよね。
今回はWebサイト上で、安全かつ効果的にメールやフォームを活用する方法をご紹介します。
メールやフォームマーケティングについて知識を得て、サイトの集客力アップに役立ててください。
目次
【効果的なWebマーケティング】メールとフォームを最大限に利用する
あなたが顧客であったとしたら、すべてのメールマガジンをちゃんと読んでいますか?
ここでは、メールやフォームを最大限に利用する効果的なWebマーケティングの方法を説明していきましょう。
メールやフォームを見直すことで効果があがるのはなぜか?顧客目線が重要
昨今では、従来のメルマガのような一斉配信メールは効果が上がらなくなってきているのが現状です。まずは顧客目線に立ち、その人に必要な情報を必要なタイミングで送ることが重要です。
入力フォームも、項目数や必須項目が多く、フォーム画面まで進む割合が少ない中での入力途中の離脱は、かなりの機会損失へとつながってしまいます。
したがって、顧客目線で必須項目を分かりやすく表記したり、自動入力などの入力がスムーズに済む機能を導入したり、入力項目を減らしたりすることが大切なのです。
このように、顧客目線に立ってメールやフォームを見直すことが、結果として顧客の流入のしやすさを引き上げることにつながります。
メルマガだけではない!メールを利用したマーケティングの特徴
メールマーケティングにおいて、まず配信するメールの種類は主に4つです。
・一斉に同じ内容が配信される通常のメルマガ
・ユーザーが必要な情報をタイミングを変えて順次配信するステップメール
・対象者を絞って配信するターゲティングメール
・ECサイト上で買い物カゴに商品を入れたままサイトを離れた人(カゴ落ち)など条件を絞って対象者を選ぶリターゲティングメール
などがあります。
単にメールを配信するだけではなく、到達率・開封率・クリック率などから施策を評価しましょう。
メールの到達率は送信数×受信率で計算します。
そもそも届いていなかったり、迷惑メールフォルダに入ってしまったりするのであれば、メールマーケティングの意味がありません。
HTMLメールでは開封率を測定できるため、実際に読まれた割合を計算してください。
また、メール内のリンクのクリック率、メールを送ったことで成約につながった(コンバージョンした)割合=コンバージョン率を確認しましょう。
コンバージョン率を上げることで、メールマーケティングの効果がアップし売り上げが増加します。
メールマーケティングは、比較的導入が簡単で、コストもそれほどかかりません。
ぜひ、検討してみてください。
将来の顧客を確保!入力フォームによるマーケティングの特徴
Webサイトの入力フォームは、Webサイトを訪問して終わるのではなく、サイトの訪問者が見込み客に転換するためにとても重要です。
サイトのデザインを壊さないように、かつ目立つ位置に設置する必要があります。
フォームに入力する内容は、目的によって使い分けるのが一般的で、ある程度項目も決まっています。
自力で製作する場合は、Perl、PHPなどのプログラミングの知識が必要になりますが、現在は無料でフォームを作成できるツールも多数存在しているので、比較的コストをかけずに導入することができます。
気になるスパム対策は?フォームの安全性を高めるサイトのSSL対応も検討
Webサイトを運営するにあたり、重要なのがスパム対策です。
以前は、Webサイトに直接載せるという方法を取っていましたが、現在は入力フォームを設置し、フォームに記載された情報を送信する際には、httpよりもセキュリティ機能を追加したhttps、すなわちSSL(Secure Socket Layer)対応が主流となりつつあります。
フォームの設置は、スパムメール対策の観点からも格段に安全です。
さらに、完了ページのリダイレクトや、画像認証やトークン(本人認証としてパスワード確認を行うこと)を行うなどの方法でスパム対策を行うことができます。
SSL対応をした上で、個人情報がWebを経由している間は安全であるといえるでしょう。
【集客アップのコツ】HTMLメールやフォームの効果的な作り方
スマホユーザーの増大やネット環境の快適さによって、HTMLメールを受け取る機会が増えてきました。
HTMLメールとは、HTML形式で作成されたもので、画像の挿入や文字加工で見た目を整えたメールのことです。
ここでは、HTMLメールやフォームの効果的な作り方について説明していきましょう。
LPOとは?コンバージョンを高めるHTMLメールの作り方
効果的なHTMLメールを作るために、そのまず、ポイントを紹介していきましょう。
・タイトルの付け方
タイトル(件名)は、受信したメールボックス内で開封前に表示されるもので、最初に受信者の目に留まるものです。ある意味、開封してもらえるかどうかはここで決まります。スマホアプリの場合、表示されるのは20文字前後です。文字数を意識して、受信者の気持ちをあおるような「引き」の強いものを載せてみましょう。必要に応じて、記号を入れてみてもいいでしょう。
・スマホ対応(レスポンシブ対応)でユーザーが見やすいように
メルマガを受信・閲覧する場合は、PCのみならずスマホやタブレットなどモバイル端末の閲覧が多くなっています。そこで、メルマガをスマホ対応もしくはレスポンシブ対応(PC・タブレット・スマホなど、複数の異なる画面サイズをWebサイト表示の判断基準とし、ページのレイアウト・デザインを柔軟に調整すること)Webデザインで配信、ユーザーが見やすいように配慮しましょう。
・内容はポイントをまとめてシンプルに
文章はストレートで分かりやすい表現で。画像の視覚効果を利用して、一目で内容が理解できるほど簡単に作られたものの効果が高いようです。
・リンクボタンを押してWebサイトへ移動
詳細説明や申し込みの場合は、HTMLメルマガ内にあるボタンなどを押し、リンクからWebサイトへ移動する形となります。メルマガ内のボタンは、目立つサイズや色にしてください。
メルマガからリンクを貼る先のページを、ランディングページ(LP Landing Page)といいます。
ランディングページは、ユーザーのニーズに最適化しやすく、求めている特定の情報をダイレクトに伝えることができ、通常のWebサイトに比べてコンバージョン(CV Conversion Webサイト上で獲得できる最終的な成果)を得ることが可能です。
そして、ランディングページの最適化(LPO Landing Page Optimization) は、ランディングページのコンバージョン率を最大にするために最適化を行うことで、LPの内容などを工夫しコンバーションを上げることです。
例えば、企業サイトで「商品名 申し込み」で検索したユーザーがランディングページで申し込みボタンをすぐに発見できないと、検索ページに戻ってしまい申し込みにつながらない可能性があります。しかし、LPOによりランディングページを工夫・改善すれば、ユーザーを商品購入や資料請求といったWebサイトのコンバージョン(ゴール)まで的確に誘導できるようになります。
LPOは、メールからの流入者のために作られたページであるため、目的が絞りやすいのが特徴です。
ユーザーが離脱されないように、最初の1ページでアクションボタンまで含めて情報を伝え、ユーザーが知りたい内容を簡潔に伝えます。
また離脱率が上がってしまうため、多数のリンクを設置しないでください。
そして、スマホ対応(レスポンシブ対応)でユーザーが見やすく、アクションしやすいページを心掛けましょう。
EFOとは?離脱率を上げない入力フォームの作り方
EFO(Entry Form Optimization) とは、入力フォームの最適化のことを指します。すなわち、Webページに設置された問い合わせやアンケートなどの入力フォームを改善することです。
ここでは、入力フォームを作る際のポイントをご紹介します。
POINT -ポイント-
・離脱を防ぐためフォーム内部にリンクは設置
・入力項目には、必須と任意のラベルを両方設置。そして、ユーザーの手間をかけないよう、必要最低限の項目数に記入欄を減らす
・入力のアシスト機能(郵便番号からの自動入力、アドレスの@以降を選択など)を付ける・入力ミスとその修正についてはリアルタイムで行うか、エラー表示は一度ですべて示す
・全角半角は自動修正、郵便番号と電話番号はハイフンがあってもなくても入力できるようにする。
その他、離脱させないように確認画面をなくす、入力フォームもスマホ対応(レスポンシブ対応)する、アクションボタンは作業内容を示す具体的な言葉を入れると同時に押しやすく目立つカラーにするなどが考えられます。
EFOは利便性をあげ、面倒な作業は極力減らし、流出防止のためリンクなど気を散らしてしまうものは置かないようにすることが大事です。
Web制作会社へ依頼するべき?メリットとスムーズな進め方
ここまで、メールやフォームを活用したWebマーケティングについて説明してきました。自社で行うことも可能ではありますが、ここはやはり、プロのWeb制作会社に依頼してみればいかがでしょうか。
Webに詳しいプロだからこそ、できることがたくさんあります。
・Web制作/Web解析
Web制作ではサイトの制作はもちろん、その後のWeb解析も行うことができます。実際に解析ツールを導入し、ユーザーの特徴や傾向などを分析することが可能です。現状の解析、課題の発見、改善内容の提案、修正、制作、また解析というサイクルを繰り返すことで、Webページを常に進化させ続け、売り上げアップに貢献することができます。
Web制作~Web解析というこのサイクルは、Webのプロだからこそ可能です。
・ランディングページ最適化(LPO)/ランティングコンテンツ最適化(LCO)
ユーザーに対して配信するメルマガのリンク先をランディングページ最適化(LPO)で工夫・改善しコンパージョン率を上げることはもちろん、サイトの構成や文章の内容などを重要なキーワードごとにキャッチコピーや画像を最速化するランディングコンテンツ最適化(LCO=Landing Contents Optimization)で表示させることも可能です。どちらもプロならではのノウハウを生かし、ユーザーの目に触れるチャンスを増やすことができます。
・SEO/SEM
SEO(Search Engine Optimization 検索エンジン最適化)とは、サーチエンジンの検索ページの表示順の上位に自らのサイトが反映されるよう工夫すること。一方、SEM(Search Engine Marketing 検索エンジンマーケティング)とは、SEOに検索結果として表示される有料広告枠のことです。数々のサイトを運営してきた経験から得たノウハウを用いて、サイトを活性化することができます。
このほか、メルマガの運用、マーケティングツールの導入・分析のサービスもあります。
制作会社に相談する際、Webの詳しい知識は不要です。何をしたらいいのかよく分からない場合でも、どのようなことをしたいのか、実現したいことを列挙してご相談することをおすすめします。
制作依頼の際は、あらかじめ予算を決めてから見積もりを取りましょう。
Web制作は、Webに詳しい制作会社に依頼することをおすすめします。
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まとめ
効果的なWebマーケティングのために、メールとフォームを最大限活用しましょう。
Webサイトの入力フォームは、サイトのデザインを壊さないよう、目立つ位置に設置する必要があります。
フォームに記載された情報を送信する際には、httpよりもhttpsが用いられることが多く、SSLの対応が主流化しつつあります。スパム対策を行いましょう。
ユーザーに配信されるメルマガはHTMLメールで受け取ることが増加。画像、ボタンなどを工夫して作ることが可能です。メルマガからリンクを貼るページはLPOで改善、メールからの流入者をアップしましょう。
EFOでWebページに設置された問い合わせやアンケートなどの入力フォームを改善することで離脱を防ぎ、CVコンバーションへつなぐことができます。
メルマガ、入力フォームを含むWebマーケティングには専門知識が必要です。
Webに詳しい制作会社に依頼することをおすすめします。
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