Webサイト作るなら! ホームページ制作をプロに頼むメリット・デメリット
-
公開日
2018.07.02
- 更新日
この記事は13分ほどで読めます
無料ブログなどがある今、ホームページ制作を外注する際に、
「何にいくらかかるのか?」
「自社で制作するのと制作会社に依頼するのはどっちがいいのか?」など、
メリット・デメリットを気にされるご担当者様が多くいらっしゃいます。
そこで
デザイン・設計・開発・運用にかかる費用から制作の過程やスケジュールなど、
様々な観点からホームページを自社で制作する場合と制作会社に依頼する場合のメリット・デメリットをまとめてみました。
目次
自社でホームページ制作をする場合
まず、自社でホームページを制作する場合のメリット・デメリットをご紹介します。
自社でホームページを制作するメリット
MERIT -メリット-
- 外注費がかからず、費用を低めに作れる
- 頻繁に更新をすることが可能
- 自社の社員に依頼するので、コミュニケーションを取りやすい
①外注費がかからず、費用を低めに作れる
特に小規模な企業の場合は、予算上の制約があり「とにかく安く済む」と考え、自社制作を選ぶケースもあります。
② 頻繁に更新をすることが可能
社内に更新作業ができる人材がいる場合、ホームページの更新(ブログなど)をその都度行うことが可能です。
③自社の社員に依頼するので、コミュニケーションを取りやすい
自社の社員に制作を依頼する場合、全体の構成だけではなくコンテンツ内容などの制作も行う場合は業界の知識や、業務フローなど、自社についての共通理解があるのでコミュニケーションがスムーズです。
以上のメリットの中でも、ローコストであることが目立ったメリットとも言えます。
確かに、ホームページ制作会社に外注すると外注費が数十万~数百万円発生するでしょう。
では、自社制作の場合のデメリットはなんでしょうか。
自社でホームページ制作するデメリット
DEMERIT -デメリット-
- ホームページのクオリティが制作担当社員のスキルに依存してしまう
- 本来の業務との両立が厳しい
- 工程・工数が不明瞭になりやすい
- ユーザー視点を維持することが難しい
- 設備費や人件費がかかる
①ホームページのクオリティが制作担当社員のスキルに依存してしまう
ホームページ制作は、簡単なものから難易度の高いものまで様々です。
Webサイトと呼べるものを作ることは趣味程度に勉強した人であっても可能ですが、企業のホームページには専門知識が必要です。
自社の社員が制作のプロではない場合、クオリティ面で不安が残ります。
せっかく作ったホームページでも、いざ使ってみたらバグが見つかり改修が必要になる、ということもあります。
バグやエラーの少ないホームページを制作するには、制作実績や経験が必須です。
②本来の業務との両立が厳しい
制作専門部門を持っている場合は別ですが、ホームページ制作を本来の業務と並行させて行う場合は、かえって本来業務と両立することが難しくなります。
少なくとも2~3ヶ月は、制作に集中する期間を設けないとスケジュール通りに制作することは、ほぼ不可能でしょう。
③工程・工数が不明瞭になりやすい
「できるときに制作する」というスタンスでは、どの作業にどれくらいの時間がかかるかという工数や、作業工程を決めずに作業をしてしまうことがあります。
スケジュールを決めずに作業をすると、公開・運用までに時間がかかりすぎるといった結果になります。
また、スケジュールを決めてもその通りに進むとは限りません。
本来業務が忙しく、そちらの仕事を優先した結果、妥協せざるを得ず質の低いホームページになってしまう可能性があります。
④ユーザー視点を維持することが難しい
実際のWebサイトの見やすさ、使いやすさは社内ではなく、ユーザーが判断するものです。
自社で制作する場合は、内情を知っているがゆえにユーザー面からの視点を持つことが難しくなり、結果としてユーザーに対して不親切で見づらいホームページになってしまうことも少なくありません。
常に客観的な視点から、ビジュアルを決めるよう注力しましょう。
⑤設備費や人件費がかかる
テストサーバーの設備費用は自社で負担することになります。
また、新たに制作担当者を雇う場合は人件費がかかりますし、Webサイトのテストをするための人件費も必要です。制作に必要なソフトや、パソコンを新調する必要があるかもしれません。
それらの費用が全て自社負担になってしまいます。
自社で制作する場合は、その後の定期的な更新・運用を考えホームページ制作部署がすでにある、もしくは部署を立ち上げるのであれば費用対効果が良いと想定できます。
スペックが高いエンジニア1人で制作することも可能ではありますが、クォリティや更新などを個人に依存してしまうため、長期的な運用を考えた際は得策とはいえません。大規模なサイトを想定していない場合、社員の時間をホームページ制作に回せない場合の企業であれば、自社で作成するメリットは低いといえるでしょう。
ホームページ制作会社に依頼した場合
次に、ホームページ制作会社に依頼した場合のメリット・デメリットをご紹介します。
ホームページ制作会社に依頼するメリット
MERIT -メリット-
- クオリティが高いWebサイトを作ることができる
- セキュリティ面で安心できる
- 本来業務に集中できる
- スケジュール通りに制作できる
①クオリティが高いWebサイトを作ることができる
Web制作のプロが作るWebサイトは、デザイン面、機能面共に質が高いことが特徴です。
また、長年の制作の経験があるのでユーザーに配慮した設計やデザインができます。
検索エンジンで検索した時により上位に表示されるためのSEO対策を行えるWeb制作会社も存在します。そのため、検索エンジンからの流入も期待できます。
②セキュリティ面で安心できる
特に、Web制作会社はあらゆるセキュリティ面での専門知識を持っているので、Webサイトのウィルス対策やWebサイトの改ざんによる情報漏洩の可能性といった面で安心できます。
③本来業務に集中できる
Web制作を、本来業務と両立させる必要がありません。
始めにホームページに求めていることを整理して伝え、そのあとは作業進捗の確認がメインとなります。
本来の業務に集中でき、社員の負担がかかりません。
④スケジュール通りに制作できる
基本的に依頼する際に、公開日が決まっていればそこから逆算し、作業時間と確認する期間を設定して制作を進めます。突発的なトラブルがない限り、スケジュール通りに制作してくれます。
確認作業のやり取りがスムーズにいけば、予定よりも前倒しで納品することもあります。
期間内で最大限クライアントの希望通りのホームページ制作を追求するのがプロの仕事でしょう。
プロに依頼することで、金額に見合ったクォリティとスピードは保証されます。
「何のためにホームページを制作するのか」という根本の要望を考えた際、その後の集客やブランディングにつながる存在価値の高いホームページをプロに制作してもらうのです。では、ホームページ制作会社に依頼するデメリットはどこでしょうか。
ホームページ制作会社に依頼するデメリット
DEMERIT -デメリット-
- 制作費がかかる
- すぐに更新できるというわけではない
①制作費がかかる
制作費はページボリュームや使用するシステムによって大きく変動しますが、数十万~数千万かかる場合もあります。
スマートフォンに対応したレスポンシブデザインや今後の更新を簡単に行えるシステムの導入、スクロールするごとに表示やボタンが動く仕様によって別途料金が発生します。
自社に必要な機能を見極めて慎重に見積もることが重要でしょう。
②すぐに更新できるというわけではない
自社で更新できるようにシステム入れていない場合は、制作会社に連絡を取ってその都度更新してもらうという形になるので、更新するまでに時間がかかります。
また、更新が自社で行えるシステムの導入には数十万のコストと、年間で数回アップデートが必要になります。
ホームページは自分の会社の鏡となります。
自社制作、外注制作それぞれのメリットとデメリットをよく比較して、自分たちの会社に最適な選択をすることが重要です。
ホームページ制作に必要なスキル・人員・ツールについて
Webサイトを自社で制作する場合、どのようなスキルを持った人材が必要なのか、Web制作会社で制作をしている方々を一例に考えてみましょう。
Web制作に必要な人
通常はチームを組んで、それぞれの作業を分担して制作作業を行います。一般的に設計と、デザインはそれぞれ別の人材が担います。
また、Webサイトを設置するということは、広い意味でのマーケティングの一環です。従って、Web業界をよく知り、検索エンジンの仕組みなどにも詳しい人材が求められます。
また、Webサイトはプログラムの一種でもあります。そのため、システムエンジニアやプログラマーといった技術者が必要です。規模にもよりますが、大まかに5種類の職種でチームを編成し、制作作業を行います。
職種名でいうなら、
①Webディレクター
プロジェクトチームの人選と、Webサイトの企画、工程管理を行います。制作陣を統括するプロフェッショナルです。マーケティングにも詳しい人材が最適です。どのようなサイトを作りたいかヒアリングを行い、どんな作業が必要か計画を行います。
テクニカルディレクターの場合はどちらかといえば技術者に近く、Webディレクター業務と、システムエンジニア業務を兼ねます。
②プログラマー(コーディング)
システムエンジニアの指示に従って、Webサイトを専用の言語を使って記述します。
③システムエンジニア
主にWebサイトの設計を担当します。プログラマーをまとめる役目もあります。
④デザイナー
Webサイトの外観をデザインします。
⑤デバッガー
Webサイトのテストをします。様々な入力をする、負荷テストをするなど、テストケースを試していくことでWebサイトにエラーが出ないかどうかをテストします。
Web制作に必要な技術
Web制作に必要なスキル・秘術に関しても職種別に見ていきましょう。
①Webディレクター
コミュニケーション能力が必要です。マーケティング分野だけではなく、SEOや解析、技術分野にも精通している必要があります。いつ、何にどれくらいの時間がかかるかという、工数をきちんと見積もる能力が必要です。
②プログラマー(コーディング)
HTML、CSSをはじめ、PHP、JAVAなどの各言語の知識が必要です。
③システムエンジニア
作業計画に合わせて作業の進捗を管理する能力が重要です。また、システム設計、開発に関する専門知識を持っており、特にセキュリティ分野については常に知識を更新し続けなければなりません。
④デザイナー
デザインに関する知識(色彩やデザイン理論など)、ユーザビリティ、アクセシビリティーを考えたデザインをする技術が必須です。
⑤デバッガー
テストケースを元に、テストを行う根気と正確さが求められます。
Web制作に必要なツール
①作業をするためのパソコン
CPUはCore i5、メモリは最低でも4G以上。OSは、Windowsでも可能ですが、デザインや映像を扱うことが多いのであればMacをおすすめします。
②ソフトウェア
Webサイトを作るためのソフトと、デザインをするためのソフトがあります。
Dreamweaver…
Webサイトを作るためのソフトです。コンテンツを組み合わせて実際のページを作り出すことができ、Webオーサリングソフトと呼ばれます。
Fireworks…グラフィック制作用のソフトです。
Illustrator…
ロゴ制作、描画処理などに使用します。一例として、MicrosoftのWindows OSに付属している「ペイント」のさらに豪華なものだと考えてください。
Photoshop…写真の加工を行います。
これだけのハードウェア(パソコン)と、ソフトウェアを揃えなくてはなりません。
パソコンだけでもWindowsとMacと一台ずつ、さらにソフトウェアは一本あたり3万円以上するため、いちからすべてを揃えた場合、数十万円以上かかることもあります。ソフトウェアはいつまでも同じものを使えるわけではなく、その都度更新が必要で、有料の場合もあります。
これらの人材、技術、ソフト・ハードの設備が揃って初めてスケジュール通りに制作作業が進み、クオリティが担保されます。
ホームページ制作を依頼する見積の相場と、制作会社の選び方
見積り金額は、制作したいWebサイトの内容により差が出てきます。一般的には、難易度が高いWebサイトほど工程が多く作業日数がかかるので高額になります。
サイトの種類 | 内容 | 金額 |
---|---|---|
Webサイト | 10ページ程度の小規模なWebサイト。自分たちで更新していく機能をつけることもできる。 | 60万円~(更新機能を付けると80万円~) |
LP | 広告に特化した、縦に長いデザイン重視のページ。基本的に1ページ。 | 40万円~ |
ECサイト | Webサイトに、「買い物かご」や「レジ」などの賞品を販売、代金を決算する機能をつけたもの。自社商品の販売などに使います。 | 60万円~ |
SNS | FacebookやmixiといったWebサービスが有名です。社員間のやりとりなどに使う社内用SNSなども存在します。 | 100万円~ |
また、多くの制作会社では、いくつかのテンプレートを元にサイトを作っています。
デザインの面で世界に一つしかないオリジナルデザインにすると割高になります。
また、問い合わせフォームやスマホ対応(レスポンシブデザインなど)、メールでのブログ更新の機能をつけると追加料金が発生します。
見積りの出し方は、各社様々ですが、デザイン費を込みにしてページ数を元に計算する会社もあれば、デザイン費用、ディレクション費用を別途計算する会社もあります。必ず、後から料金が加算されないかどうか確認してください。
費用を抑えたい場合はテンプレートを使って制作日数の少ないサイトを作る会社を、オリジナルを追求したい場合は個別にデザインや設計に対応する会社を選びましょう。
また、Webサイトを作った後の保守管理の費用も合わせて見積りを出してもらうことが重要です。
Webサイトは作っただけで終わりではありません
SEO対策やリスティング広告といった、ビジネスでの成果を上げるための施策を行いましょう。
どういったお客様が自社サイトを訪れるのか、しっかりと解析を行って、ホームページの内容に反映させていくことが大切です。
つまり、作っただけ、表示しただけではなく、きちんと来てほしいお客様が来ているのか、こちらの伝えたいことは伝わっているのか、お客様は満足しているのかという点を把握して初めてホームページとしての存在意義が成り立ちます。
過去、ホームページの運用というと内容を更新するだけという考え方もありました。
しかし、インターネットとスマートフォン端末がかなり普及した現在では、ホームページはポスターやチラシのような広告やお知らせといった役割を超えて、お客様とのコミュニケーションツールになっています。
本格的な運用には専門知識や技術が必要な時代。
新たにWebサイト制作をお考えの方や、運用面での悩んでいる方は、Web制作会社に相談してみましょう。
おすすめ記事