信頼できる制作会社と良質なWebサイトを! Web制作会社に依頼する際のポイント
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年度末になると、予算消化のための投資先として依頼を検討しているのではないでしょうか。
はたまた、Webサイトをリニューアルをしたいと考えながらも中々うまく進まない担当者もいらっしゃるかと思います。
Webサイトの制作方法はインターネットで調べるとおおむね出てくるため、初心者でも取り組むことは可能です。
しかしながらWebサイト制作を制作会社に依頼する企業は、増加傾向にあります。
さまざまな理由がありますが一番大きな理由は「効果的なWebサイト」ができるからでしょう。
Webサイトは作っても誰も訪問してくれなければ、そのWebサイトに価値はありません。
「効果的なWebサイト」とは、集客・売上に繋がったり、自社のブランディングになったり、訪問者の行動分析ができるサイトのことです。
「効果的なWebサイト」制作には経験が無ければどのような流れで依頼すればよいか困ると思います。
本記事では、制作会社に依頼する際に重要なスケジューリングや注意点などを解説します。
目次
Web制作でまず重要なのは、段取りを決めること
Web制作を行なうにあたり最も重要なのはスケジューリングといっても過言ではありません。スケジュールを合わせないと自社と制作会社で日程的なズレが生じるリスクが上がるためです。後述で詳しく解説しますが、Web制作には発注前の段階から考えると完成まで10個以上の工程があります。その都度双方のイメージや予算などにズレが生じると、当然1つの作業にかかる時間が増えてしまいます。
また、Webサイト制作は販促キャンペーン、株主総会、採用募集開始時期などプロモーションや行事に合わせて制作することがほとんどです。それらの詳細なスケジュールと制作会社のスケジュールが合わなければ、期限内に思い通りのWebサイトを作ることが難しくなるでしょう。
実際に、制作会社が繁忙期でリソースが足りない時期に無理に依頼し、案の定納期までに理想的な成果物ができなかったという例は数え切れません。
企業の多くが決算月である3月は、制作会社は繁忙期であることが多いため、それを踏まえて早い段階で依頼し、余裕を持ったスケジューリングが重要です。
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そもそも制作会社とのWebサイト制作の流れとは?
Webサイト制作の流れについて、発注前・発注後に分けて紹介します。
一般的な流れであり、納期などによっては一部省略されることもあります。
発注前
発注前は主に依頼側社内での調整が中心になります。流れは以下でご紹介します。
ヒアリング
依頼した企業が現状抱えている課題やリニューアル後のWebサイトに欲しい要件、提案に必要な事項などのヒアリングを受けます。
提案依頼書(RFP)を作成しておくと打合せがスムーズに行えます。
お見積・ご提案(プレゼンテーション)
イメージをもとに、どのようなWebサイトになるのか具体的に提案、仮見積をもらいます。
検討
社内の担当者の間で検討します。複数社いる場合は数社に絞ります。
取締役プレゼンテーション
担当者の間で固まった数社にて再度プレゼンを行います。
検討
取締役の意見を聞いた上で再度検討します。
発注
社内で意見がまとまれば、正式に発注します。
社内で大筋まとまれば、発注となり、下記からは担当者と制作会社とのやり取りに繋がります。
発注後
実際に制作に向けて動き出します。流れは下記の通りです。
キックオフミーティング(要件確認の打ち合わせ)
発注前に行なったヒアリングの内容をベースに、より具体的要件を決めます。Webサイト設計やデザインの方向性など、制作物のクオリティに直結する内容なため非常に重要な工程です。双方のイメージをしっかり共有しましょう。
見積書の確認
打ち合わせの内容をもとに見積書を確認します。ここでは発注前よりもより詳細な見積となります。
契約の締結
成果物のイメージと料金が共有され、双方が合意すれば契約を締結します。ここで本契約となります。
サイトデザインの作成
Webサイト構築に着手します。ディレクターやデザイナーを中心にサイトデザインを作成します。Webサイトの顔となる部分のため重要です。
コーディング
デザインが完了したら、実際にWebサイトに落とし込むコーディングという作業になります。
最終チェック・公開作業
成果物をチェックし、公開作業し完了となります。
このように発注前と発注後で多くの工数がかかるため、依頼主はなるべく早め早めに動くことが重要なのです。
Web制作会社に依頼すると得られるメリット
Web制作は素人でもある程度できる時代になりましたが、専門家が作れば下記のようなメリットがあります。効果的なWebサイトにするためには、制作会社に依頼した方がよいでしょう。
運用のコンサルティングまでサポート
制作会社はWebサイトを作るだけでなく、その後の運用保守を請負こともあります。それに伴い、Webサイト運用のコンサルをしてくれることもあるのです。プロがさまざまなアドバイスを行なうことで満足度があがるでしょう。
ユーザーの行動統計から導きだされる構成、デザイン
制作会社は、訪問者の目的に合わせた効率的なWebサイト設計のノウハウを持っています。訪問者の行動を統計的にまとめ、それらをもと設計します。
SEO
検索エンジンでより高い順位に表示させる施策を「SEO」といいます。SEOに強いWebサイトを作れば、訪問者の数が増え、求める効果を得やすくなります。
セキュリティ面の強化
Webサイトにおいてセキュリティは非常に重要。Webサイト構築、運用保守それぞれの段階で効果的なセキュリティ対策を施します。
制作会社と良好な関係を築くために気をつけること
見積以上の要求は事故に繋がる恐れもある
良い商品やサービスを作るには、相応のリソースが必要ですよね。
Webサイト制作は家を作るようなもの、いろいろな機能を実装したり、デザインをとことん追及するなどやりたいことがどんどんと出てくると思います。
しかし、限られた制作期間内でできる作業は限られており、金額以上のカスタマイズは納期の遅れやクォリティの低下など事故に繋がるリスクがあります。
作業内容が見えづらく時間をかけずとも制作できるイメージがありますが、実は多くのリソースがかかります。
お洒落で魅力的に感じるWebサイトは、その分時間も費用もしっかりと余裕をもって制作をしている可能性が高いのです。
とはいえ、慣れていなければ費用感も掴めません。作業内容が分からないものや金額に納得がいかない場合は制作会社に説明をもらうことが重要です。きちんと金額に説明ができる制作会社は信頼がおけるといえるでしょう。
また、追加の要望などは事前に詳細な相談で柔軟に対応してくれる制作会社もあります。双方の丁寧な対応が、最終的には金額以上の成果物に繋がることでしょう。
一旦作って後から修正…はトラブルの可能性が
「とりあえず作ってもらってから修正していけばいい」と考えていませんか?
前述の通り、Webサイト制作は家を建てるようなものです。
後から増築・修正する前提で作るよりも、全体の設計図やボリュームを決めてから制作をした方がコストもかからずスムーズに進行します。
要件定義をしっかり確認せず「とりあえず」で作成してもらうことは、依頼企業も制作会社にも後々大きな負担になります。
迷った際は自社のWebサイトの立ち位置とその目的を制作会社と共有すると認識のズレが起こりにくくなります。
疑問点があれば、その都度制作会社に相談することがおすすめです。
仕様等が決まってから見積書を依頼する
Webサイト制作では、予算によってできる範囲が大きく異なります。打ち合わせを重ねる中で機能を加えた場合、当初より費用が上がることもあります。そのため、仕様が決まってから見積書を依頼しましょう。もし早く必要な場合は、仮見積書として依頼すると良いです。また、見積確定後に大幅な変更を行なう場合は追加で費用を支払う必要があります。
仕様が決まっていない状態の仮見積書で進めてしまうと、後工程で追加したい要件が合った際に費用が大幅にズレてしまう可能性があり、予算を組んでしまった場合などはトラブルの原因になります。
より精度の高い詳細な見積書をもらうこと、また見積書の項目で作業内容が分からない場合はこまめ質問した方が良いでしょう。
金額に対する疑問は早々に解消することが大切です。また、金額に対して誠実に説明してくれる制作会社は信頼できる制作会社といえます。
社内確認時間を把握しスムーズな制作へ
Webサイトを制作する際には、細かい連絡事項があります。
作業スケジュールをこまめに確認しなけば、作業がストップしてしまいます。
スムーズに進めるには、こまめな返信と双方の協力が不可欠。
制作会社側の作業工数だけでなく、デザインや仕様の社内確認にどの程度時間がかかるかも把握しておくことが重要です。担当者だけでなく上層部の確認が必要な場合は、確認時間を長めにとって始めにスケジュールを組むとクオリティの高いWebサイトができるでしょう。
良好な関係で仕事ができれば、おのずと最大限なリターンを返したくなるのが人間の性。お互いに気持ちよく取り引きできれば、結果的に良い成果物ができ上がるでしょう。
Webサイト制作を依頼するなら早めの計画を
制作会社のスケジュールを押さえるためには、早め早めの依頼が重要です。上記で説明したように、制作には多くの工数があり時間もかかります。特に繁忙期は、リソースが足りていないこともあり、断られてしまうことも。ただし、余裕を持って依頼すれば、十分なリソースで大きなメリットを受けられるため費用対効果の高い投資となりそうです。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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