理想のWebサイトを制作するために要チェック ホームページ制作会社の選び方!事前準備まで解説
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自社のホームページ制作の担当者になり「Webサイトを制作したいけれど、多くのホームページ制作会社の中でどこに依頼すればよいのだろう…」「Webサイト制作のリニューアルは信頼できる制作会社に依頼したい…」と悩んでいませんか?各社で得意分野は異なるため、希望するWebサイトを制作できる技術を持つ依頼先を見つけることが重要になります。
そこで、今回はホームページ制作会社の選び方について解説します。この記事を読めば、ホームページ制作会社を比較する方法や、理想を叶えてくれる依頼先が見つけられるようになりますので参考にしてみてください。
目次
ホームページ制作会社の特長と得意分野を把握しよう
ホームページ制作会社はおおまかに3種類に分類できます。各社で得意分野が異なるため、要望を叶えてもらうためにも、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
サービスをわかりやすく伝えられるデザイン系制作会社
デザインが得意なホームページ制作会社に依頼すれば、ビジュアルデザインを重視した美しい洗練されたWebサイトを制作してもらえます。イラスト制作や動画撮影を得意とする会社なら、難しい内容をわかりやすく表現することもできます。
例えば、商標権など法律に関する難しい内容を、わかりやすくユーザーに伝えたい場合、デザインが得意な会社であれば「漫画」にして表現するなど独創性のある世界観で提案をしてくれることがあります。
自社の製品やサービスを魅力的な見た目で表現したい場合は、デザインが得意なホームページ制作会社に相談しましょう。
使いやすい機能で効率化できるシステム開発系制作会社
システム開発が得意なホームページ制作会社に依頼すれば要件定義書を作成した上で、会員登録機能や検索システム機能など搭載したWebサイトを制作してもらえます。 そのため、Webサイトに機能を実装したい場合や、会員登録などセキュリティ面を担保したい場合におすすめです。
例えば、証券会社のホームページを作成する場合は、ネット上で口座開設ができるように会員登録機能を搭載しておくと営業活動を効率化できます。このようにシステムを上手く活用して営業効率化を狙いたい場合は、システム開発が得意なホームページ制作会社に相談しましょう。
戦略的に集客できるWebマーケティング系制作会社
マーケティング力のあるホームページ制作会社は、SEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティング、デジタル広告などのノウハウを持ち、Webサイトの集客や顧客獲得を重視したウェブサイトを制作しています。
例えば、自社の強みを把握し切れていない場合、既存サイトのアクセスを解析の上、どのような顧客ニーズがあるかを提案してもらえます。また、ホームページ制作だけでなく、SNS運用や広告、コンテンツマーケティングの施策などさまざまな提案をしてもらえるでしょう。
独自技術や独自製品を持つメーカー企業の場合、技術をどのように訴求していくか企画が欠かせません。そのため、どのような訴求をすれば自社商品が売れるようになるかわからないと悩んでいる場合は、マーケティング力のあるホームページ制作会社に相談するとよいでしょう。
【HP閲覧時】制作会社の選び方6つのチェックポイント!
インターネット上でホームページ制作会社を検索すると、多くの会社が出てきて依頼先が選べないと悩んでしまうかもしれません。ホームページ制作会社のWebサイトをそれぞれ比較するにあたりチェックポイントを確認しながら候補先を絞っていきましょう。
HP閲覧時におけるホームページ制作会社の選び方について、以下の6つのポイントを解説します。ただし、制作実績は一部クライアント先の都合でホームページに掲載されていない場合もありますので、問い合わせをする際に応対してくれた営業担当に希望の要件を伝えて、対応可能かを相談してみましょう。
1.同業界のサイト制作実績を保有している
業界知識があるホームページ制作会社に依頼すれば、業界特有のルールや掲載情報などの知識があるため、どのような点を訴求するべきかなど具体的な提案がもらえます。
例えば、食品メーカーのサイト制作実績を持っていれば「製品情報だけでなく、健康食品の市場が拡大しているため、特設ページを設けましょう」と提案してもらえるかもしれません。制作会社によって得意分野は異なります。採用サイト制作に特化している会社もあれば、教育機関のサイト制作に絞って注力する会社もあります。
満足できるサイトを制作してもらうためにも制作実績を確認して、同業界のサイト制作実績を保有している会社を選ぶようにしましょう。
2.求めるデザイン・システムに対応できる
求めるデザインやシステムに対応できるホームページ制作会社に依頼すれば、理想に叶うイメージ表現や実装可能な機能の提案のうえで、満足度の高いWebサイトを制作してもらえます。とくにシステムを導入したい場合は、希望に近いシステム導入実績があるホームページ制作会社を選ぶと安心です。
また、採用サイトで職場の雰囲気を伝えたいと思ったとき、イキイキと働く先輩社員の姿をプロモーション動画で表現すると伝わりやすくなるでしょう。
しかし、制作会社の中にはプロモーション動画が制作できないところもあります。その場合、動画制作を別の会社に依頼しなければいけません。別の会社に依頼するとコストも手間もかかります。そのため、動画制作までまとめて依頼できる会社を選ぶのもよいでしょう。
3.ホームページ集客に関するブログを運営している
ホームページは制作したら終わりではなく、集客のために運営していかなければいけません。
集客支援を実現したいと熱心な気持ちを持つ制作会社は、お客様がホームページを運営していくためのヒントなど、実践的なノウハウを提供しています。また、最新の情報をキャッチアップをしていることも多いです。
お客様がホームページ制作後に安心して運営できるように、メルマガなどで情報を提供しているところも多いです。そのため、ホームページ運用に必要な情報が欲しい方はブログを運営しているかを確認してみるのもいいでしょう。
4.ホームページ制作会社のサイトが上位表示されている
SEO施策に関する知見を持っているかどうかは、ホームページ制作会社のサイトが上位表示されているかで確認するようにしましょう。
「ホームページ制作会社」「〇〇市 ホームページ制作会社」などのキーワードで上位表示されている会社であれば、SEOに関する知見を持っていることになります。
具体的な数値で成果を載せておらず、SEO施策が得意と述べる制作会社も存在するため気をつけてください。信頼できる会社を選びたい場合は、GoogleやYahoo!で検索して、サイトが上位表示されているかを確認してみることをおすすめします。
5.歴史の長いホームページ制作会社である
歴史の長いホームページ制作会社は、多くの取引先と繋がりを持っており、安定した経営ができています。したがって、倒産リスクが低く、自社サイトの改修の依頼など長期的なお付き合いができます。
ホームページを制作した後に、制作会社が倒産してしまうと、他の会社にサイトを引き継がなければいけません。どのようなサイト設計をしているのかなど他社では把握できないこともあるため、引継ぎが上手くいかなくなることもあります。
このようなリスクを最小限に抑えるためにも、会社概要から設立何年目を迎えるのか確認しておきましょう。
6.ホームページ運営のサポートがある
自社でホームページ運用のリソースやノウハウが足りない場合は、サポートサービスを提供してもらえるかを確認しましょう。ホームページ制作会社の中には、制作から運用までワンストップでお任せできるところがあります。
サポートサービスを利用して運用する場合は、成果を出すために伴走してくれる制作会社を選びましょう。また、どのような運用体制であるかを教えてくれるなどコミュニケーションが取りやすい会社にお任せすると安心できます。
【見積依頼時】制作会社の選び方6つのチェックポイント!
インターネット検索で数社に候補先を絞り込めたら、見積依頼時の対応を見ながら依頼先を決めていきます。ここでは、見積依頼時のホームページ制作会社の選び方をご紹介します。
1.レスポンスが早い
見積依頼時のレスポンスの早さを比較しましょう。メールを数時間以内に返してくれる会社は安心感があります。
Webサイトを制作していると「イメージと仕上がりと違う…」などの認識ズレが起きることもあります。このような問題が起きる主な原因はコミュニケーション不足です。そのため、こちらの要望を的確に汲み取ってくれるかを確認しておきましょう。
また、最初にヒアリングをしイメージの方向性の摺り合わせてくれるホームページ制作会社だと安心できます。
制作会社との連絡を怠ると、納期に間に合わなくなることもあります。このようなトラブルを招かないためにも、レスポンスが早くて密に連絡が取れ、期日を切って守ってくれるホームページ制作会社かを確認しましょう。
もちろん、自社でも決められたスケジュールを守り、確認、返答などをきちんとすることが大切です。
2.担当者の知識が豊富で信頼できる
ホームページの規模にもよりますが、担当者とは数か月と長い付き合いをすることになります。また、ホームページを制作したら終わりなのではなく、集客のために運用していかなければいけません。そのため、長期的に付き合える担当者を見つけることが大切です。集客の支援に熱意を持っていて、勉強熱心な担当者だと安心です。
専門用語を使用せずにわかりやすい言葉で説明してくれたり、メリットがないことでも助言してくれたりする担当者は信頼できますよね。長期的に付き合っていくことを前提に、頼りになる担当者であるか見極めましょう。
3.チーム体制を教えてくれる
どのようなチームでホームページを制作してくれるのか教えてもらえれば、安心感につながります。プロジェクトの規模やクライアント様の要望によっても変わりますが、大きなプロジェクトでは「ディレクター」「デザイナー」「ライター」「プログラマー」「コーダー」「マーケター」でチームを組むことが多いです。
4.提案内容が魅力的である
各社で提案内容は異なるため、提案内容が魅力的であるかを確認しておきましょう。
「他社にはない自社の強みを前に出していきましょう」「要望をヒアリングしたけれど、この機能は必要ないです」など、お客様の目線で提案してくれる制作会社を選ぶことが大切です。
ゴールがどこなのかを考えて、さまざまな提案をしてくれる会社もあります。お客様の目線を大切にしている会社を選べば、ホームページ集客の成功を最優先した提案が期待できるでしょう。
5.見積書が明朗会計である
ホームページ制作の途中で追加費用が発生したら大変です。トラブルが発生しないように、見積書が明朗会計であるか確認しておきましょう。
見積書は費用だけでなく必ず内訳を確認してください。
例えば一例ですが、
一般項目:要件定義・設計費、ディレクション費、デザイン制作費、構築費、システム開発費 など
オプション項目:イラスト制作費、写真撮影費、動画撮影費、サーバ・ドメイン費 など
どのような内容だと追加料金が発生するのか、明確に説明してくれる制作会社を選ぶと安心できるでしょう。しかし、追加料金が発生しないように、依頼する側も後から追加の要望を出すのではなく、最初に要望をまとめておくようにしましょう。
6.制作プロセスを教えてくれる
見積依頼時に制作プロセスを教えてくれる会社を選べば、希望納期日に間に合わないなどのトラブルを防止できます。全体の工程だけでなく、各工程の完了予定日など細かなプロセスを教えてくれるかを確認するようにしましょう。
ホームページは設計書を参考にしながら作り上げていくものです。そのため、設計書を元にホームページのフレームを作っている最中に設計書の手直しが発生してしまうとスケジュールや費用に影響が出てしまいます。そのため、どの段階でどのような修正依頼ができるかも併せて確認しておきましょう。
ホームページ公開希望日がある場合は、ホームページが期日までに制作できるかも事前に確認しましょう。もし、タイトなスケジュールになる場合はフェーズに分けて段階的に公開するなど調整ができることもあります。タイトなスケジュールでホームページを制作しても良いものは仕上がりません。そのため、ホームページ制作会社とどのように公開していくかを相談しておきましょう。
制作会社の選定のために見積依頼時までにしておくこと
ホームページ制作会社の選び方をご紹介しましたが、満足できるWebサイト制作をするためには事前準備が欠かせません。ホームページ制作で失敗しないためにも、この段落で紹介している項目をそれぞれクリアしているかチェックしていくとよいでしょう
ホームページ制作の目的を定めておく
ホームページ制作を依頼すると「あれもしたい、これもしたい」と要望が膨れ上がってしまいます。その結果、どの要望を優先すべきか判断できなくなり、満足度の高いサイトが制作できなくなってしまうのです。このような問題が起きないように、以下のような目的を定めておきましょう。
[ホームページ制作の目的(例)]
会社案内:会社について理解してもらう
人材採用:求職者が求めている情報を提供して応募してもらう
販促活動:ユーザーの悩みを解決する商品を売る
リード獲得:お問い合わせや資料請求で見込み顧客の情報を得る
ホームページのターゲットを定める
デザインの好みや求めている情報は、ターゲットによって大きく異なります。
例えば、40代が求めている化粧品と20代が求めている化粧品は違います。40代の化粧品販売サイトにも関わらず、若い人をモデルに起用すると共感が得られにくく離脱されてしまうでしょう。このような離脱を防ぎ、刺さるホームページを制作するためにもターゲットを定めましょう。
ターゲットは、その人物が実在しているかのように設定することが大切です。「年齢」「性別」「居住地」「職業」「役割」「年収」「趣味」「ライフスタイル」など細かく設定することで、どのような情報を掲載すべきか、どのようなデザインにすべきかが固まります。
ホームページ制作の納期日を設定する
ホームページの希望公開日、または希望納品日を設定しましょう。例えば、2023年4月1日にサイトをオープンしたいから3月中旬に納品をしてほしい、などと具体的に決めましょう。納期希望日を設定することで、制作会社がスケジュールを合わせて制作してくれます。
公開日がマストでどうしてもタイトなスケジュールにならざるを得ない時は、ホームページ制作会社と相談して20ページのうち、15ページは先に公開して、残り5ページは公開後追加対応してもらう、など調整することもできます。
予算を決めて確保しておく
ホームページ制作の予算を決めておきましょう。
予算を決めておけば、その予算で実現できる最大限の提案を受けられます。制作会社によっては、同じ仕様でも価格が異なることがあります。予算の範囲内で最適な制作会社を選ぶためにも、事前にコスト面を把握しておくことが大切です。
また、イラストや動画を途中で依頼したら追加費用がかかることがあります。そのため、予算だけでなく上限額を決めておくようにしましょう。
例えば「ホームページ制作費用の予算は200万円。追加費用として50万円を用意しておく」などです。このような予算の確保をしておくと、追加依頼したくなった場合でも予算オーバーにならずに済みます。
予算に対してやりたいことが多い場合、今年度の予算ではここまでで、来年度の予算でこの範囲を対応するなど、制作会社と相談してみましましょう。
公開後のホームページ運営に関する方針を決めておく
ホームページ運営方法には「インハウス(自社内製)」と「外注」の2通りの方法があります。以下のような運営をどのような方法でやっていくか、方針を決めておきましょう。
コンテンツの更新
アクセス状況の解析
サイトUI/UXの分析や改善
お問い合わせに対する対応
サーバ管理
システム調整
上記に関するノウハウやリソースがない場合は外注を検討しましょう。ホームページ制作前に運用方針を決めておいて、制作費用とは別に運用の費用をいくらくらいで依頼するかも制作会社に相談して運用の見積もりもとっておきましょう。
運用の予算とやりたいことをホームページ制作会社に相談して、予算がオーバーする分は社内で対応したい、などの相談にのってくれる制作会社だとよいでしょう。
自社の強みをまとめておく
ホームページで集客や販促を実現するためには、他社にはない自社の強みを伝える必要があります。なぜなら、強みを訴求することで、お問い合わせを増やせるためです。そのため、他社と差別化できる強みをまとめておきましょう。
「どのようなユーザーの悩みを解決できるのか?」「強みの根拠となる事例を持っているのか?」など情報を整理しておき、共有できる状態にしておきましょう。
参考サイトをリストアップしておく
デザインやシステムなど気に入った参考サイトがあれば、リストアップしておきましょう。参考サイトをまとめて共有すれば、どのようなサイトを作りたいのかを自社内でもイメージの共有ができますし、制作会社にも正しく伝えられます。参考サイトを共有することで、お互いの認識ズレが起きにくくなります。
RFP(提案依頼書)にまとめておく
ホームページ制作の事前準備の重要性を理解した方の中には、抜け落ちなく準備したいと思った方もいるでしょう。そのような方はRFP(提案依頼書)をまとめておきましょう。
RFPとはホームページ制作の依頼内容をまとめた資料です。自社の課題、ホームページで実現したいこと、予算やスケジュールなどをまとめることで、ヒアリング時の伝え漏れを防げます。
そのため、見積依頼前にRFPをまとめておきましょう。 そうすれば、認識ズレを防ぎ、制作会社からよい提案をしてもらいやすくなります。RFP(提案依頼書)については、下記の記事で詳しく解説しているため読んでみてください。
ポイントを押さえてホームページ制作会社選びをしよう
ホームページ制作会社によって得意分野は異なるため、希望するサイトを制作できる力を持つ依頼先を探しましょう。ホームページ制作会社の得意分野を理解して、HP閲覧時、見積依頼時のチェックポイントを押さえておけば、理想を叶えてくれる依頼先を見つけられます。
また、依頼前に事前準備をしておけば、ホームページ制作で失敗することもないでしょう。ぜひ、この記事を参考にしながら、Webサイト制作の依頼先を見つけてみてください。
この記事を読んでも、「どこに依頼すればよいかわからない…」「事前準備のリソースが足りない…」と悩んだ場合は、ホームページ制作会社シスコムにご相談ください。弊社は漠然としたご要望でも対応できます。お客様の現状、予算に合わせた提案も可能です。無料相談を行なっておりますので、ぜひ、お気軽にご相談ください。
この記事のまとめ
- 「デザイン」「システム」「マーケティング」のどこに注力するかを決める
- HP閲覧時・見積依頼時ごとの項目を確認して候補の絞り込み、依頼先を決める
- ホームページ制作を成功させるために、事前準備を行なっておく