企業の想いが伝わるWebサイトを制作しよう! コーポレートサイトに必要な情報は?制作会社に依頼する際のポイントも解説
- 公開日
この記事は10分ほどで読めます
コーポレートサイトの制作を検討している担当者の中には、コーポレートサイトを制作する上でどのような準備が必要なのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。他にも、どんな情報を掲載すればいいのか、自社で制作するべきか、制作会社に頼むべきなのかといった疑問もあるかもしれません。
本記事では、コーポレートサイトを制作する上で必要なことについて解説します。また、その際に必要な情報や準備についても触れていきます。
シスコムのコーポレートサイト制作実績はこちら目次
そもそもコーポレートサイトとは?
コーポレートサイトとは、企業について紹介するサイトのことです。ホームページには「ブランドサイト」や「サービスサイト」などさまざまな形態がありますが、企業情報に特化したサイトについては「コーポレートサイト」と呼ばれます。
コーポレートサイトには企業のプロフィールや歴史、製品やサービスの紹介、求人情報などが掲載されます。そのため、一般的には以下のようなユーザーに利用されることが多いです。
見込み顧客
株主
求職者
メディア
たとえば、企業の製品やサービスの利用を検討している見込み顧客がコーポレートサイトを利用します。他にも、企業の財務状況や業績などを知るために投資家が閲覧することもあります。
求人情報を掲載している場合は、求職者が閲覧することもあるでしょう。また、企業情報を収集するためにメディア関係者が閲覧することも珍しくありません。
こうした特徴から、コーポレートサイトはインターネット上の「名刺」あるいは「企業の顔」とも言えるでしょう。
コーポレートサイトの役割
コーポレートサイトには、大きく分けて3つの役割があります。
企業の認知拡大
企業情報の発信
問い合わせの獲得
コーポレートサイトの役割について理解することで、企業にとって有益なサイトに仕上げることができるでしょう。ここからは、それぞれの役割について解説します。
企業の認知拡大
コーポレートサイトによって、企業について知ってもらうきっかけを作れます。近年では知りたい情報をインターネットで収集するのが当たり前になっています。そこでコーポレートサイトがあれば、企業の存在を知り、興味を持ってもらうきっかけになるのです。
もしコーポレートサイトがなければ、企業名で検索したユーザーに対し不信感を持たれてしまう場合もあるでしょう。コーポレートサイトを持つことにより、安心感を持ってもらえます。
また、コーポレートサイトがあることにより、ブランディングに繋がるでしょう。企業の理念やイメージを伝えられるため、ユーザーの記憶に残りやすくなります。
企業情報の発信
コーポレートサイトでは、製品情報やサービス情報、そして企業の取り組みなどについて詳しく掲載することができます。企業について気になっているユーザーに対して情報を公開することで、ビジネスチャンスが拡大します。
問い合わせの獲得
コーポレートサイトを開設することにより、顧客や投資家とのコミュニケーションを促進することができます。サイトを通じて自社への理解を深めてもらえれば、問い合わせにつながる可能性が高まります。
また、サイト内にはお問い合わせフォームや資料請求などCVにつながる動線を用意しすることも可能です。サイトを閲覧し、そのままスムーズに問い合わせを獲得できるでしょう。
コーポレートサイトに必要な情報
コーポレートサイトを掲載する際は、必ず掲載すべき情報があります。それは以下の通りです。
会社概要
事業説明
製品・サービス情報
お知らせ・ニュース
お問い合わせフォーム
個人情報保護方針
プライバシーポリシー
ここからは、それぞれの項目について解説します。
会社概要
会社の基本情報を知ってもらうために、会社概要は必ず掲載しましょう。一般的に公開される情報は以下の通りです。
会社名
代表取締役
本社所在地
事業内容
設立年月日
資本金
主要取引先企業
なお、会社概要については表などで整理すると見やすくなります。
事業説明
事業説明では、自社が行なっている事業について詳しく紹介します。ユーザーがサイトを訪問する目的の1つは、企業の取り組みを知ることです。そのため、できるだけ詳しく、具体的に記載しましょう。その際、同業他社に比べて強みになる部分や、取引したくなるような情報、事業規模について記載すると効果的です。
製品・サービス情報
事業内容をさらに詳しく知ってもらうためにも、製品やサービスについても詳しく記載しましょう。もしサービスサイトを展開しているなら、そちらのリンクを設置しても構いません。
お知らせ
お知らせエリアを設置することで、企業のニュースや最新情報を発信できるようになります。たとえば、新商品の発売や新しいサービスのリリース情報、展示会参加の告知などを掲載できます。常に新しい情報が更新されていれば、ユーザーに興味を持たれ、信頼感も高まるでしょう。
お問い合わせフォーム
顧客とのコミュニケーションを円滑にするためには、お問い合わせフォームが必須です。サイトから直接アプローチできるので、ユーザーにとっても手間がかかりません。
プライバシーポリシー
プライバシーポリシーとは、ユーザーに対して個人情報をどのように取り扱うのか明記したページのことです。ユーザーは問い合わせや資料ダウンロードの際、メールアドレスや氏名などの個人情報を入力します。こうした情報をどのように記載しなければユーザーに不信感を持たれるだけでなく、個人情報保護法に違反する場合もあるため注意が必要です。
その他あった方が充実する項目(業種や会社規模による)
必須ではありませんが、上記以外にも以下のような情報を掲載すると、企業の魅力がより伝わりやすくなるでしょう。
代表あいさつ
社員紹介
沿革
企業理念・ビジョン
プレスリリース
実績
ブログ記事などお役立ちコンテンツ
資料ダウンロード
サイトマップ
お客様の声・事例
よくある質問・FAQ など
採用情報
IR情報
サステナビリティ
CSR活動
代表あいさつがあると、企業の方針をより正確に伝えられます。理念についても触れられるため、企業理解にも繋がります。また社員紹介は写真付きで掲載することで、社内の雰囲気が分かりやすくなるでしょう。
採用情報を掲載すれば、求職者に対して企業の魅力をアピールできます。もし採用サイトが別にある場合は、リンクを掲載しておくと親切です。
また、上場企業の場合は、IR情報も掲載しましょう。業績や財務に関する情報に加えて、コーポレートガバナンスやディスクロージャーポリシーなども掲載すると親切です。また投資家に向けたメッセージがあると、興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
コーポレートサイトを作る前に必要なこと
コーポレートサイトを制作する前に、企業は以下について整理しましょう。
サイトの目的を決める
ターゲットを決める
掲載内容の洗い出し
サイトマップを作成する
ワイヤーフレームを作成する
デザインのイメージや方向性を決める
ここからは、それぞれの項目について説明します。
サイトの目的を決める
サイトを制作する前に、目的を明確にしておきましょう。目的が決まっていないと、開設後に何のために運営しているのかが分からなくなってしまいます。また方針が定まらないので、効果も期待できないでしょう。
コーポレートサイトの主な目的は以下の通りです。
企業の認知拡大
企業情報の発信
問い合わせの獲得
企業のブランディング
企業のフェーズに合わせて設定してみてください。
ターゲットを決める
サイトにはどんなターゲットが訪れるのか考えてみましょう。ターゲットはサイトの目的が明確になると見えてきます。
たとえば、新規顧客や見込み顧客がターゲットになるなら、企業の製品・サービスについての情報が必要になるでしょう。
他にも、求職者を募集している場合、自社の理念や事業説明について紹介すると興味を持ってもらえるようになります。
また、株主や投資家を取り込む場合は、自社の経営状況や財務状況について公開すると効果的です。特に、IR情報は重要な情報源となります。
掲載内容の洗い出し
サイトの目的やターゲットを踏まえ、どんな情報が必要になるのか洗い出していきます。もしどんな情報を掲載すればいいのか分からない場合は、以下のポイントを取り入れて考えてみてください。
ターゲットが必要な情報は何か
自社の強み・特徴は何か
社内の雰囲気はどのように伝えればいいか
上記のポイントを取り入れることで、掲載する内容が見えてくるでしょう。
サイトマップを作成する
サイト内に何を掲載するのかが決まったら、サイトマップを作成して情報を整理しましょう。サイトマップとは、Webサイトの構造を示す地図のようなもののことです。サイトに掲載する項目を階層的に示すことができます。
サイトマップがあれば、制作者自身がサイトに掲載する内容を体系的に理解できるようになるでしょう。また、ユーザーが知りたい情報をいち早く見つけられるといったメリットもあります。
ワイヤーフレームを作成する
ワイヤーフレームとは、サイト制作における設計図のことです。ワイヤーフレームを作成することで、サイトの全体像が見えてきます。
始めは手描きで構いません。イメージが完成したら、ソフトやツールを使って作成していきます。
なお、ワイヤーフレームについては制作会社に相談する場合は、制作会社から提案してもらえる場合もあります。サイト設計の重要性について知りたい方は、下記記事も合わせてお読みください。
おすすめ記事
デザインのイメージや方向性を決める
サイトを制作する前に、デザインのイメージを考えておきましょう。コーポレートサイトは企業の顔にもなるため、企業のイメージや魅力を伝えられるデザインにします。イメージを共有するためにも、参考になるサイトを見つけておくといいでしょう。
自社で作るか制作会社に依頼するかどちらがいい?
本格的なコーポレートサイトを制作するなら、制作会社に依頼することをおすすめします。その理由は、制作会社に依頼することで集客ノウハウやブランディングなどのマーケティング戦略を反映できるからです。もちろん制作費用は自社で制作するよりも必要になりますが、より早く成果を得られると考えると損はないでしょう。
制作会社に依頼するメリット
制作会社に依頼するメリットは以下のようにいくつかあります。
MERIT -メリット-
- イメージに近いデザインになる
- 自社の強みを再認識できる
- コーポレートサイトに適したUI/UXになる
- 制作後の管理が行ないやすい
- 公開後にメンテナンスを依頼できる
- マーケティングの提案もしてもらえる
- 撮影や動画制作などの依頼ができる
- ライティングの依頼ができる
- 会社案内の制作などトータルブランディングができる
ここからはそれぞれのメリットについて解説します。
イメージに近いデザインになる
イメージしていたデザインを再現できるため、ブランディングに繋がるでしょう。サイトのデザインには、ブランディングと深い関係があります。その理由は、ユーザーによっては視覚的なイメージの方が記憶に残りやすい場合があるからです。
そこで企業のイメージに近いデザインを制作してもらうことで、ユーザーに対して理想のイメージを抱いてもらえるようになり、効果的なコーポレートサイトになります。
自社の強みを再認識できる
また自社の強みが分からない場合でも、自社の強みを見つけることができるでしょう。担当者によっては、自社について客観的に見られない場合があるかもしれません。
そこで制作会社の担当者と一緒に競合調査を行なうことで、自社にどのような強みや魅力があるのかが見えてきます。
コーポレートサイトに適したUI/UXになる
制作会社に依頼することで、コーポレートサイトに適したUI/UXになることも大きなメリットです。UI/UXとは、ユーザーが快適にWebサイトを利用するために必要なインターフェース・サイト体験のことです。
UI/UXデザインに力を入れることで、ユーザーが直感的にサイトを利用し、スムーズに情報収集できるようになります。ストレスがなく快適な利用体験を提供することで、コーポレートサイトはもちろん、企業に対しても印象が良くなるでしょう。
制作後の管理が行ないやすい
さらに整理されたサイトにすることで、管理がしやすくなるといったメリットもあります。それは、制作会社にはサイト制作だけでなく、サイト運営用のノウハウもあるからです。
たとえば、サイトを運営するうえで、コンテンツの更新は欠かせない業務です。その際、新しいコンテンツをどの階層にアップするのかといった判断が必要になります。あらかじめ整理されたサイトなら、迷うことなく更新できるでしょう。
他にも、サイト運営を長期的に行なうには、サイトの保守やアップデート、セキュリティ対策などといった業務も必要になります。
こうした業務を制作から一括で依頼することで、スムーズに運営できるようになるのです。
公開後にメンテナンスを依頼できる
万が一公開後に修正が発生しても、制作会社に依頼していればすぐに対応してもらえるはずです。
コーポレートサイトを公開した直後に、内容に誤りがあると気が付いたり、追加で更新が必要になったりすることは珍しくありません。とはいえ、サイト運営に不慣れな担当者にとっては、公開後に修正が発生すると不安になってしまうでしょう。
こうしたメンテナンスやトラブルに対し、迅速に対応してもらえれば担当者にとっても安心です。
マーケティングの提案もしてもらえる
制作会社に依頼することで、マーケティングの提案をしてもらえる場合があります。
特にWebマーケティングは多岐にわたっており、SEO対策やコンテンツマーケティング、SNSマーケティングなどさまざまな戦略があります。こうした戦略は豊富な知識や経験があるプロに提案してもらうことで、より確かな効果を期待できるでしょう。
また、サイト制作とマーケティングを同時進行で進められるといった魅力もあります。Webサイトとマーケティングは密接な関係があるため、初期段階でSEO効果を得られる可能性もあります。
撮影や動画制作などの依頼ができる
制作会社に任せることで、コーポレートサイトに必要な撮影や動画制作なども依頼できるでしょう。
企業によっては、コーポレートサイトに動画を掲載する場合があります。それは、動画によって画像やテキストでは伝えきれない企業の魅力を発信できるようになるからです。
とはいえ、撮影や動画制作のノウハウがない方にとっては、なかなかハードルが高いでしょう。プロに依頼することで、クオリティの高い動画に仕上げることができます。
ライティングの依頼ができる
制作会社によっては、ライティングを依頼することも可能です。プロのライターに依頼することで、よりユーザーを惹きつけられるようなキャッチコピーを掲載できるようになります。文章を書くことが苦手な担当者でも、安心してコンテンツ制作ができるでしょう。
また、ライティング業務を委託することで、担当者が自身の本業に集中できるといったメリットもあります。その他の業務に注力できるので、業務効率化にもつながります。
会社案内の制作などトータルブランディングができる
グラフィックも行なっている制作会社の場合、トータルブランディングも依頼できるでしょう。企業のブランドイメージを統一的に構築し、サイトに反映することができます。
たとえば、企業のロゴデザインをコーポレートサイトや広告デザインなどにも反映できます。こうしたトータルブランディングによって統一感が生まれるため、ユーザーに対して安心感を持ってもらえるでしょう。
コーポレートサイト制作の費用相場
コーポレートサイト制作の費用相場は以下のようになります。
価格帯 | 特徴 |
---|---|
50万円〜 | ページ数が少なく名刺としての役割を持つサイト |
100万円〜150万円 |
パンフレットとしての役割を持つサイト |
150万~300万円 | オリジナルデザインの中規模なサイト |
300万円以上 | 集客やブランディングに力を入れた本格的なサイト |
企業が制作会社に依頼する場合、費用感は100万~300万円となります。100万円以下で制作することも可能ですが、基本的にはテンプレートを用いたデザインとなるため、オリジナリティを出すのは難しいです。
こうした特徴から、コーポレートサイトの場合は100万円以上かかると考えられるでしょう。本格的な集客やブランディングを行なう場合、300万円以上かかることもあります。
ただし、実際の金額は制作会社やサイト規模によって異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
制作会社を選ぶ際のポイント
制作会社を選ぶ際のポイントは3つあります。
制作会社の得意分野を確認する
見積もりをもらって費用感を確認する
サポート体制を確認する
以下では、それぞれのポイントについて解説します。
制作会社の得意分野を確認する
制作会社によって得意分野が異なるので、何を得意としているのか確認しておきましょう。たとえば、デザイン・ブランディング・マーケティングなどそれぞれに特化している制作会社があります。
ほかにも医療・教育・メーカーなど業界に特化している場合もあるため、自社に適しているかどうかの判断が必要です。
見積もりをもらって費用感を確認する
制作会社によって費用感が異なるので、見積もりをもらいましょう。あらかじめ確認しておくことで、予算に見合った依頼ができます。
要件をあらかじめ整理しておくと、見積もりも正確になるでしょう。また複数の会社で見積もりをもらいたいときには、RFPをご活用いただくことをおすすめします。RFPについては、下記の記事を参考にしてください。
サポート体制を確認する
制作後のサポート体制も要チェックです。制作会社やサービスによってどの範囲まで依頼できるかが異なっています。
特に、コーポレートサイト開設後にもサポートしてもらえる会社がおすすめです。更新などを手伝ってもらえるので、初心者の方でも安心です。
コーポレートサイト制作は目的とターゲットを明確にして制作しよう
コーポレートサイト制作を行なう際は、運営運用目的やターゲット選定を行ないましょう。この2点を明らかにすることで、掲載内容やサイトデザインが自然と見えてきます。
制作会社に依頼することで、本格的なコーポレートサイトを制作できます。コーポレートサイトにより、企業の認知拡大や情報発信、問い合わせの獲得などの役割を果たします。
制作会社を選ぶ際のポイントは、制作会社の得意分野が自社に合っているか確認することです。また見積もりをもらうことで、予算に見合った依頼ができるようになるでしょう。
コーポレートサイト制作にお悩みの方は、シスコムへご相談ください。弊社では、お客さま企業の魅力を伝えるため、コンセプトやメッセージを伝えられるサイト作りをサポートします。
「どのようにプロジェクトを進行すればいいの?」「目標の設定方法がわからない」「公開後の運営運用イメージが湧かない」といったお悩みにも寄り添いますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ホームページ制作の流れコーポレートサイト制作
おすすめ記事
この記事のまとめ
- コーポレートサイト制作では運営運用目的やターゲット選定を行なう
- 制作会社に依頼するとマーケティング戦略を反映しやすくなる
- 本格的なコーポレートサイトにするなら費用感は100万~300万円
- 制作会社の得意分野が自社に合っているか確認する