Googleコアアップデートの概要や対策まで Googleコアアップデートとは?
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ウェブ担当者になった方は、「Googleコアアップデート」をいう単語をたびたび耳にするという方も多いのではないでしょうか?Googleのコアアップデートとは何なのか、気になっている方も多いでしょう。Googleコアアップデートとは、Googleコアアルゴリズムアップデートの略称のこと。検索エンジンであるGoogleが定期的に検索順位を見直すことで、Webサイトやページの検索結果が前後します。上位検索されればされるほど、ページビューやコンバージョン率が上がるため、非常に重要になるのです。
ただし初めてコアアップデートに関わる人は、何がなんだか分からない方も多いでしょう。そこで本記事では、Googleがコアアップデートの詳細や、過去の事例、どのように対策すればよいのかといった点を解説します。
目次
Googleコアアップデートとは?
Googleコアアップデートを解説する前に、コアアップデートについて詳しく見ていきましょう。冒頭で述べたとおりコアアップデートとは、「コアアルゴリズムアップデート」の略称のことで、検索エンジンであるGoogleが検索アルゴリズムを見直し、検索結果を大規模に改善するアップデートのことを指します。コアアルゴリズムアップデートをGoogleが行うことから、Googleコアアップデートと呼ばれています。
一般的にコアアップデートは年に2〜4回ほどあり、数日前に事前告知されたのちに実施されます。小規模な更新は毎日のように行われますが、大規模なものは年に数回のため、Webサイトの運営者は対策する必要があります。なお、最近あったアップデートでは、2020年12月4日のものです。
コアアップデートにより、検索順位は大きく入れ替わります。つまり、現在登録されているブログにおける各ページの検索順位が、上昇したり、下落したりということが起きやすくなるということ。検索順位に変動がなかったり、上昇した場合は特に対策は不要ですが、検索順位が大幅に下落した場合は、SEOにおける対策が必要となります。
そのままにしておくと、Webサイトの評価が下がったままなため、注意が必要です。
2020年に起こったGoogleコアアップデート
前述の通り、これまで何度も行われたGoogleコアアップデート。2020年に起きた代表的なコアアップデートはどのようなものでしょうか。2020年における変動が大きかったアップデートは主に下記が挙げられます。
・2020年1月14日のコアアップデート
・2020年5月5日のコアアップデート
・2020年12月4日のコアアップデート
それぞれのコアアップデートについて、詳細を解説します。
2020年1月14日
2020年1月14日のコアアップデートでは大きな検索順位の変動がありました。具体的なキーワードとしては、「就職、転職」「美容、ファッション」「IT総合」や「健康と医学」「財務、金融、法律」など、多種多様なジャンルが軒並み大きく変動しています。通常のコアアップデートと比較しても、順位変動幅が大きいといえます。
検索順位が低下したサイトにおける原因はさまざまなものが予想されますが、主に下記の内容が挙げられます。
・非SSL(ホームページの安全性)
・検索意図のズレ(価格表示などが非表示)
・目的のコンテンツに早くたどり着けない場合
・内容が希薄なページが多い場合
・サブドメインにおけるテーマ重複
さまざまな要因が考えられましたが、上記のような理由がメインであるといわれています。
2020年5月5日
2020年5月5日に発生したコアアップデートもまた、1月14日と同様に大型なアップデートでした。今回のコアアップデートでは、「健康と医学」「財務、金融、法律」といったキーワードが特に大きな影響を受け、それ以外の各ジャンルに関しても順位変動が盛んに行われています。
今回のアップデートで良い評価を受けたメディアの特徴として、検索でのクリック数が高いことが挙げられます。キーワード順位が向上したり、新しい複数のキーワードについて検索エンジンが認識したりすることで、該当するキーワードのクリック率や露出が増加し、検索結果でのクリック率が上がるのです。
このように、どのような点が問題だったのか、そして他サイトはどうだったのかについて詳しく分析し、改善していくことがコアアップデート後に必要な姿勢です。改善を繰り返し、コンテンツを良いものにしていれば、Googleからの評価は上がりやすくなり、検索順位の回復が見込めるようになります。
2020年12月4日
前回(2020年5月5日)のおよそ7ヶ月後にあたる2020年12月4日、Googleのコアアップデートが行われました。アップデート前の11月にGoogle社員が「年内のコアアップデートの可能性は低い」と発言していたため、意外とも言えるコアアップデートとなりました。
この度のアップデートでは、主に「病院・妊娠・育児」「医薬品」「法律」「美容」「食品・栄養」「税金」「恋愛・結婚」「病気・症状」などのジャンルが大きな変動となり、「スポーツ」や「飲食」、「不動産」などのジャンルでは変動は軽微なものでした。
これまでのコアアップデートでは、上位表示されていたページがいきなり圏外に下落するケースがあったものの、今回はそこまでの下落は控えられた模様。全体的に、5月の変動で影響を受けたり、8月から11月の間の更新により順位が変動しているようなキーワードが、検索順位を落とすケースが大半でした。
ここでもやはり、コンテンツを改善していくしか方法はありません。小手先のテクニックで攻略することが難しくなった昨今において、コンテンツの充実や、他社からのサイト評価などを狙った施策が求められるでしょう。長期的な視点での取り組みが重要となります。
コアアップデート対策とは
コアアップデートは自社メディアに大きな影響があることが分かりました。それを受けて、アップデート前もしくはアップデート後にどのような対策を取ればいいのかお悩みの方も多いでしょう。コアアップデートにおける対策は下記の4つ。
・コンテンツの質
・専門性
・コンテンツ作成と表示
・他コンテンツとの比較
それぞれ解説します。
コンテンツの質
コンテンツの質については様々な意見がありますが、主にオリジナルな情報であるか、包括的な内容であるか、深堀りされているか、見出しやタイトルは内容に対して適切か、などが挙げられます。このような点を意識してコンテンツを作成する必要があるでしょう。
専門性
コンテンツの専門性とは、誰が書いているのか、内容が正確であるか、明確な引用や著者などが記されているか、といった点です。Googleは近年、この専門性を重視しているという考えがあります。
コンテンツ作成と表示
表示については、スペルミスの有無やコンテンツの美しさ、広告によってコンテンツが見にくくなってないか、スマートフォンなどに対応しているか、等が挙げられます。特にスマートフォンなどのモバイル対策は必須です。
他コンテンツとの比較
他サイトとの比較とは、多くのサイトがある中で、当メディアに存在理由があるのかどうか、という点です。オリジナルな情報がほとんど見られないサイトは評価が下がる傾向にあります。
ユーザー目線で良質なコンテンツを提供し続けることが大事
Googleコアアップデートというと、なにか特別な対策が必要だと思われがちです。しかし上記で紹介したように、基本的にはユーザー目線に立って、良質なコンテンツを提供し続けていれば、大きな影響を受ける可能性は下げられます。
もし大きな変動を受けた場合は、本記事のGoogleコアアップデートにおける対策を参考に、コンテンツの見直しが必要かもしれません。