【BtoB企業向け】 BtoB企業におすすめのMAを比較!特徴、選ぶ基準などを解説
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公開日
2019.03.08
- 更新日
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ここ数年の間に数多くのMAツールが登場し、いまではさまざまなツールが提供されるようになりました。種類が多すぎて自社に導入すべきツールをどう選べば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。
MAツールには、BtoCに適したものとBtoBに適したものがあります。また、ツールによって特徴はそれぞれです。
ここでは、BtoB企業に特におすすめなMAツールにはどのようなものがあるのかと、それぞれの特徴をご紹介します。自社に合うMAツールを絞り込むための参考になさってください。
目次
BtoB企業におすすめなMAツールとは
MAツールというとBtoCビジネスでの事例が多く、「BtoB企業のマーケティング活動にも効果があるのだろうか?」と思われるかもしれません。
しかし、製品やサービスについて事前にインターネットで調べることが当たり前になった現代においては、個人に限らず法人相手にもWebマーケティングが重要になってきていると言えます。BtoB企業においてもMAツールを導入することで業務改善や売上向上の成果につながっている事例が近年増えています。
BtoBでは特に、必要になる機能は限られています。必要以上に多機能なツールを導入するよりも、必要かつ十分な機能を見極め、その中で費用を抑えることが課題となります。言い換えれば、費用対効果の高いMAツールの導入が求められるというわけです。
BtoB企業におすすめなMAツール比較
Marketo(マルケト)
Marketoは、世界で6,000社が採用するMAツール。9つの機能が搭載されています。
■Marketoの特徴
リードナーチャリングやスコアリング、マーケティングROI解析などの9つの機能が搭載されています。日本語を含む6か国語に対応した24時間365日体制のグローバルサポート窓口など、サポート体制も充実。キャンペーン管理や分析レポートまで、MAツールに期待される機能がほぼ網羅されているのが特徴です。
■選ぶ基準は?
サポート体制が充実しているため、MAを初めて導入する企業にもおすすめ。またキーワードの分析や策定といったSEO施策にも対応しているため、SEO施策に重点的に取り組みたいという場合に活用すると良いでしょう。
■BtoBは?BtoCは?
BtoB、BtoC両方対応可能です。
HubSpot(ハブスポット)
HubSpotは、2005年にアメリカで開発されたMAツールです。世界90カ国以上、約34,000社で導入されています。
■HubSpotの特徴
インバウンドマーケティングを主軸とするMAツールで、SEO対策機能やSNSと連携したトラッキング機能などがあります。有料サービスのユーザーは、日本語対応の電話およびEメールによるサポートを利用可能。マルケトと比較するとキャンペーン管理や分析レポートの機能がやや少ないですが、それ以外はほぼ網羅されています。
■選ぶ基準は?
顧客管理やマーケティング、営業支援などの各ツールをひとつに統合し、スピーディにインバウンドマーケティングを行いたいという企業におすすめです。各部署での連携をより正確に行うことを目標とする場合、HubSpotを選ぶと良いでしょう。
■BtoBは?BtoCは?
BtoB、BtoC両方対応可能です。
Shanon(シャノン)
Shanonは、国内900社以上が導入する国産MAツールです。
■Shanonの特徴
メール配信機能や広告配信・ソーシャル関連機能、スコアリング機能などがあります。Webで参照できるFAQが充実しているほか、メール・Webフォーム・電話による問い合わせが可能です。一方でA/BテストやSEO、PPC広告管理などには対応しておらず、社内にて対応する必要があります。
■選ぶ基準は?
セミナーや展示会といった、オフラインイベントでのリード獲得を大きな目標としている企業におすすめです。イベント開催前後のさまざまな業務を自動化できるため、運用作業の効率化を図るために導入するMAツールとして多く導入されています。
■BtoBは?BtoCは?
BtoB、BtoC両方対応可能です。
List Finder(リストファインダー)
List Finderは、国内1,200アカウント以上が導入するMAツール。BtoB向けMAツールでは29.3%と最大のシェアを誇っています。
■List Finderの特徴
見込み顧客管理やメール配信、アクセス解析、スコアリングなどの機能があります。FAQおよび電話によるカスタマーサポート、コンサルタントによる定期的な運用フォローも充実。一方で、WEBマーケティングやソーシャルメディアに関する機能はあまり搭載されていません。
■選ぶ基準は?
List FinderはBtoB営業の効率化に特化したMAツールで、必要最低限の機能のみを搭載しています。そのため、初めてMAツールを導入するという企業にもおすすめ。直感的に操作が可能かつ高額なツールではないため、シンプルさ・低価格さを求める場合に選ぶと良いでしょう。
■BtoBは?BtoCは?
BtoB向けのMAツールです。BtoCへの応用は多少困難でしょう。
( https://promote.list-finder.jp/ )
SATORI(サトリ)
SATORIは、約550社で導入されている国産MAツールです。
■SATORIの特徴
「知る」「分析する」「伝える」の3つを軸に、多数の機能が搭載されています。特にリードジェネレーションに強く、サイト訪問者の情報やメールでのA/Bテスト、顧客の行動パターンの分析、メールやリターゲティング広告の配信などの豊富な機能が利用可能。また、匿名の顧客に対してもアプローチができます。
■選ぶ基準は?
SATORIは集客に強いMAツール。匿名の顧客を含めた集客に注力したいという企業に最適です。コストパフォーマンスの面から、1万以上の顧客数を有する中・大企業にて多く導入されています。予算を費やしてでもMAツールを活用したいという場合に選ぶことをおすすめします。
■BtoBは?BtoCは?
BtoB、BtoC両方対応可能です。
Kairos3(カイロス3)
Kairos3は、シンプル・低価格が強みのMAツール。1,100以上の導入アカウント数を誇ります。
■Kairos3の特徴
リード管理やメールの配信、ホットリード分析、名刺管理、セミナー管理などの、必要最低限の機能が搭載されています。直感的な操作で簡単に運用できるため、MAツールに関する知識やトレーニングがなくてもすぐに運用可能。また低価格ですぐに導入できるという点から、個人や中小企業、大企業に至るまで広く導入されています。
■選ぶ基準は?
高機能なMAツールが多い中、Kairos3はいかに簡単に・低価格で運用できるかというとこに重点を置いています。そのため、「高機能すぎて使いこなせなかった」という失敗をする心配はありません。MAツール運用に関する教育リソースをすぐに確保できない、とにかく試してみたいという場合に選ぶと良いでしょう。
■BtoBは?BtoCは?
BtoB向けのMAツールです。BtoCへの応用は多少困難でしょう。
( https://www.kairosmarketing.net/ )
Oracle Eloqua(オラクルエロクア)
Oracle Eloquaは、全世界2,000以上の顧客数を誇るMAツール。同社のマーケティング支援製品群「Marketing Cloud」のうちの一つです。
■Oracle Eloquaの特徴
MAツールに搭載される基本的な機能は網羅されており、そこに付随してさまざまな機能を使用することができる高機能MAツールです。社内のユーザーごとに利用権限を設定する機能や、顧客情報を参照できるユーザーを制限する機能、セキュリティユーザーグループを設定する機能など、主に社内での利用制限に関する機能が豊富。また営業部門との連携を支援する「プロファイラー」「エンゲージ」といった2つのツールも付随されています。
■選ぶ基準は?
Oracle Eloquaは技術サポート体制も充実しているため安心して運用できますが、MAツールに精通している担当者が運用することがおすすめ。費用はメール配信におけるコンタクト数によって変わるため、予算に余裕がある・運用する人材リソースがある場合に選ぶようにしましょう。
■BtoBは?BtoCは?
BtoB、BtoC両方対応可能です。
(https://www.oracle.com/jp/cx/marketing/automation/ )
Adobe Marketing Cloud(アドビマーケティングクラウド)
Adobe Marketing Cloudは、全世界5,000社以上に導入されているMAツールです。
■Adobe Marketing Cloudの特徴
マーケティングに必要な機能はもちろん、画像や音声などの保管・編集・共有といった多彩な機能により、顧客とのコンテンツに関するマーケティングに強い点が最大の特徴です。「Adobe Experience Manager」「Adobe Campaign」「Adobe Target」の3つを軸にさまざまな施策を展開できます。Adobe Creative Cloudと連携ほかにもSalesforceやMicrosoft Dynamics CRMとの連携も可能で、非常に拡張性の高いMAツールであるといえます。
■選ぶ基準は?
Adobe Marketing Cloudは外部ツールとの連携に優れているため、社内ですでに使用している該当の外部ツールがある場合はより有効です。また費用はデータベースサイズにより変動しますが、高機能であるがゆえに初期費用・月額費用が高額になる傾向。大きな予算を動かしてMAツールを導入する際に選ぶと良いでしょう。
■BtoBは?BtoCは?
BtoB、BtoC両方対応可能です。
( https://www.adobe.com/jp/marketing-cloud.html )
まとめ
BtoB企業におすすめなMAツールについてご紹介しました。ツールの特徴を理解して自社に最適なものを選ぶにあたっては、各ベンダーそれぞれに話を聞くのも良いですが、非常に時間も手間もかかり、さらに知識も必要な大変な作業になるため、ツール選定段階でつまづくことも…。
そんな場合には、さまざまなMAツールに見識のあるWebマーケティング会社に導入検討から相談する方法もあります。
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