最新のWebデザイントレンドをチェックしよう 【2025】Webデザイナー厳選!2025年のWebデザイントレンド10選
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今年も2025年のWebデザイントレンドをご紹介していきます。
2025年に注目されるWebデザインのトレンドは、テクノロジーやユーザーのニーズの進化に伴い、さらに多様化していくことが予想されます。
Webならではの表現、技術の進化にも注目していきましょう。
ちなみに、米パントン社(PANTONE)が発表している「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」では、2025年は柔らかなチョコレートのような暖かい色合いの「モカ・ムース」が選ばれました。今年は「心地よさと快適な印象」を持つカラーが注目されそうです。2024年のカラー「ピーチ・ファズ」と合わせて、人々の心に寄り添う色として今後数年間は人気が続くと予想されています。
出典:https://www.pantone.com/color-of-the-year/2025
それでは、2025年のWebデザイントレンド予測をご紹介します。
目次
ウェブアクセシビリティに配慮したデザイン
ウェブアクセシビリティ(Web Accessibility)は、全てのユーザーが障害の有無にかかわらずWebを利用できることを目指すデザインです。2024年は国や自治体だけでなく、大手企業の新しいWebサイトでウェブアクセシビリティに配慮されたものが増えてきました。2025年には、ウェブアクセシビリティがさらに重要視され、以下のようなポイントが強化されると考えられます。
POINT -ポイント-
高コントラストな色使い
読み上げソフトに対応する適切なHTML構造
明瞭で使いやすいナビゲーション
キーボード操作でのアクセス
これにより、視覚や聴覚、動作に制約のあるユーザーにも使いやすいWebサイトが増えていくでしょう。
聴覚や発話に困難のあるきこえない人ときこえる人との会話を、通訳オペレータが「手話・文字」と「音声」を通訳するサービスということもあり、説明動画にテキスト解説がついていたり、音声解説付き動画が用意されていたり、ユーザーに配慮したWebサイトになっています。(ウェブアクセシビリティ達成等級AA準拠)
わかりやすさと楽しさを兼ね備えた、やさしいタッチのWebサイトです。リンクが設定されている画像やボタンのアクションがわかりやすく、ユーザーが迷子にならないよう工夫されています。(ウェブアクセシビリティ達成等級AA準拠)
ページ上部にメニューがまとめられており、大人でも子供でも使いやすい配慮がされています。ふりがなをつける、文字サイズを大きくするなどもボタンひとつで切り替えできる親切な設計になっています。(ウェブアクセシビリティ達成等級AA準拠)
白を基調にしたすっきりしたWebデザインです。写真を効果的に配置することで、白黒でも暗くならずきれいにまとまっています。コンバージョンボタンも黒で印象的なサイトになっています。(ウェブアクセシビリティ達成等級AA準拠)
ウェブアクセシビリティに配慮したWebサイトは引き続き注目したいデザインです。デザイン性と使いやすさを両立したWebデザインとはなにか、引き続きチェックしていきましょう。ウェブアクセシビリティについて詳しく知りたいという方はぜひ以下の記事もご覧ください。
PCでもスマートフォン重視のレイアウトデザイン
2年ほど前から増えてきた、PCのデザイン上でスマートフォンのレイアウトのようなデザインのサイト。若いユーザーがターゲットの場合、採用サイトにも活用されるようになってきました。メインコンテンツは縦長にスクロールすることが特徴ですが、さらにスクロールで背景のイメージが変わるなどの工夫をすることでPCで見ても違和感もなく、むしろ魅力的なサイトデザインになっています。PCでもスマートフォン重視のレイアウトは今後も注目したいWebデザインです。
右側に配置した写真がフィルムのようにゆっくりスクロールするのと、下にスクロールしていくと左側の写真が切り替わっていくのが特徴的です。メインのコンテンツだけでなく、それ以外の部分にもこだわりが感じられるデザインです。
キャンペーンサイトなどと違い下層ページもありますが、上部にグローバルメニューを配置するのではなく左側にメニューやボタンを配置しているため、PCでみても導線やレイアウトに違和感のないサイトになっています。
ほろよい meets 3COINS – 3COINS | PAL CLOSET(パルクローゼット) – パルグループ公式ファッション通販サイト
ハンバーガーメニューもないシンプルなサイトです。左右にイラストが配置され、左側はパッケージのイラストが下から上に動いたり、メインコンテンツ部分で泡がランダムに動いたりするため、遊び心のある印象的なサイトになっています。
びっくりドンキーの特設サイトは、メインコンテンツの左右に写真やイラストをあしらっており、文章と写真を両方訴求するのに効果的なレイアウトになっています。グローバルメニューは残しているため、他の下層ページへの遷移もしやすくなっています。他の特設サイトも同じようにスマートフォン重視デザインなので見比べてみたくなるデザインです。
スマホユーザーが多い世代がターゲットなら、スマートフォンメインのデザインにするのもおすすめです。PC表示の時は背景の写真を切り替える、イラストなどを動かす、メニューを用意するなど、サイトに合わせて効果的にレイアウトしてみましょう。
スプリットレイアウト(Split Layout)
スプリットレイアウトは、画面を大きく2つ以上のセクション(カラム)に分割し、異なるコンテンツやビジュアルを同時に見せる手法です。これにより、ユーザーが一度に複数の選択肢を確認でき、視覚的なダイナミズムが生まれます。特にモバイルやタブレットなど、デバイスの種類が増える中で、レスポンシブデザインとしても効果的です。
ITOKI Smart Campus Solution | ITOKI
ポップアップの表現を画面を左右に分割することで見せています。元のイメージを残しているので、「閉じる」ボタンでいちいち画面を切り替えずに別のエリアの紹介ができるなど、左右連動した動きを表現できます。
公式サイト|TOKYO VOICE
画面を左右に分割し、それぞれの要素を効果的にレイアウトしています。左側には写真が横スライドで遷移し、右側にはテキストが掲載されているため、全体をすっきりとみせることができています。
スプリットレイアウトは部分的に使用することもできるため、写真をたくさん見せたい、動画を再生させながらメッセージも見せたいなど、1画面で2つの要素を表現したい場合などにも使えるWebデザインになっています。
懐かしの横スクロールテキスト
インターネット黎明期、「marquee」というタグを使って文字が左右に流れる「横スクロールテキスト」に見覚えがある方はいませんか?最近のWebデザインでは、その「横スクロールテキスト」がおしゃれに、またはレトロな雰囲気で活用されているのをよく見るようになりました。これからもっと流行ると思われますのでぜひ取り入れてみましょう。
Webサイト全体は今風のデザインで、一番下にある「NOBEL」のインパクトあるタイポグラフィがゆっくりと横にスクロールします。またメニュー部分はグラスモーフィズムですりガラスのような印象になっています。
グローバルメニュー下のテキストがゆっくり横スクロールするだけでなく、ページ下部の「キーワードから探す」や「メンバー」も左右交互にスクロールするのが印象的なサイトです。「応援プロジェクト一覧」もタグインデックスのようなレトロな感じも印象的です。
こちらもあえて文字を動かしている印象的なデザインです。ポップなイラストと写真がわくわく感を演出しています。クリックやスクロールなど、カーソルを動かすのが楽しくなるWebデザインです。
今時の横スクロールテキストは、おしゃれなあしらいとしても、レトロな印象にしたい時やインパクトを与えたい時に有効です。あまり多用すると煩雑な印象になりますが、効果的に活用できそうです。Webデザインのトレンドとしてこれからも流行すると思われます。
90年代風レトロデザイン
ポップでカラフル、レトロなフォントやイラストのWebサイトは新鮮な感覚で目に映ります。レトロなアニメが流行したり、リバイバル人気があったりなどWebデザインのトレンドにも影響を与えることでしょう。
ポップでカラフルなフォント、イラストをふんだんに盛り込んだ楽しいWebサイトです。ダイナミックな横スクロールテキストも印象的。振り切ったデザインで個性的なWebデザインになっています。
レトロなフォントやデザインでインパクトのあるWebデザインです。メリハリのあるカラーリングも印象的です。ここでも横スクロールテキストが活用されており、流行しているのがよくわかりますね。
大分・別府の写真映えスポット8選|NEW BEPPU CITY GUIDE by HAPPY OUTSIDE BEAMS
ドットのアイコンやフォント、あえて手書きのイラストなどノスタルジックな雰囲気のWebデザイン。夜のスポットを紹介する部分ではダークモードに切り替わるなど、楽しい演出も盛り込まれています。
レトロデザインは訴求したいテーマとマッチしているなら取り入れてみるのも一つのポイントです。ターゲットに合わせて効果的に活用してみましょう。
印象的なタイポグラフィのデザイン
Webデザインの要素としてタイポグラフィにこだわるWebサイトも多くあります。例えば動的タイポグラフィは、文字に動きや変化を加えるデザイン手法全般を指しインタラクティブ性や、リアルタイムに文字が生成されるようなものも含まれます。Webでしかできない表現や演出を加えることでWebデザインの幅が広がります。
文字がカラフルに変化するのが印象的なサイトです。カーソルを合わせると文字が変化する仕掛けで、見るのもクリックするのもワクワクしますね。
未来都市シブヤエフェメラを誘発する装置 | ART & GALLERY GYRE
文字だけでなく写真にもノイズが入るような不思議な動きのWebデザインです。様々なフォントや動きのある写真のあしらいでとても印象深いWebデザインになっています。
フォントの表現も含め、自由な発想のWebデザインは技術の進化とともにこれからも増えていくことでしょう。オリジナリティのあるWebデザインは今後も注目していきたいですね。
没入感のあるダイナミックなWebデザイン
平面ではなく3D空間のように自由なWebデザインも注目です。奥行きのあるデザインはWebならではの表現で没入感を演出するのにもおすすめです。
スクロールすると無重力空間のように移動していくのが面白いWebデザインです。メニューが斜めに出てきたり、天地がひっくり返ったり、ついついスクロールしたくなる仕掛けがされています。
メインページは3D空間で回転させたり引きで見たりと目線を変えることができます。様々なエリアを散策してみたくなるような、面白い作りになっています。
左下のカラーを選ぶとペンの色が、右下で線幅が変わる不思議な作りのWebサイトです。書き心地の良さそうなペンの動きが伝わってきます。メインビジュアルの背景には横スクロールテキストがあしらわれています。
サイコロが転がるような、不思議な動きのWebデザインです。カーソルに合わせて背景の模様が変わったり、スクロールすると立体的に画面が切り替わったりする面白い作りになっています。
ダイナミックな動きのあるサイトは、ブランドや世界観を伝えたい時に効果的です。Webならではのデザイン表現で見る人を楽しませてくれることでしょう。
グラスモーフィズム(Glassmorphism)
グラスモーフィズムは、透明感とぼかし効果を特徴とするデザインスタイルです。背景がガラスのように透けて見え、光の反射や陰影がリアルに表現されます。2025年も引き続きこのスタイルは人気ですが、他のトレンドと組み合わせた新しい表現方法が模索されると予測されます。
鯖江のレンズメーカーがつくる、“目を守る”をテーマにした複合施設のサイトということで、時折入る「ぼかし」の技法がコンセプトにマッチしています。Webデザインをするにあたり、アウトプットの表現方法まで考えられているのが印象的ですね。
追従のグローバルメニューはグラスモーフィズムがあしらわれていたり、テキストが横にスクロールするだけでなく、ページをスクロールしていくと途中でダークモードに切り替わったりなど、要素の組み合わさったWebデザインです。トップページにある会社案内の項目は、カードをずらしたかのような動きになるところも遊び心が感じられます。
Webデザインは要素の掛け合わせでより面白い表現が可能になります。様々な手法があることを覚えておくと選択肢が広がりますので、トレンドのWebデザインはチェックしていきたいですね。
インタラクティブなWebデザイン
インタラクティブとは、「双方向でやり取り」ができる、相互にコミュニケーションがとれることをいいます。対話をするように操作して動きが変わるため、ゲーム性のあるWebサイトのデザインなど効果的に活用できます。
Web上でかるたができる楽しいWebサイトです。遊びながらデニムのうんちくも学べるので、ついついクリックしたくなるしかけになっています。
Webサイトの中で事務所を探索できる、スクロールするのが楽しくなるWebサイトです。やさしいイラストのタッチで絵本のような世界観も印象的です。
リアルタイムで、クリックやアクションができるのがWebサイトの良いところです。インタラクティブな仕掛けを盛り込んだWebデザインはこれからも進化していくことでしょう。
モノクロのシンプルなWebデザイン
カラフルなWebサイトとは対照的に、モノクロのデザインも引き続き人気です。ワンポイントでカラーを入れたり、立体感を出したりすることでも印象的なWebサイトになります。
モノクロトーンにまとめられて、メッキ加工である会社の特徴をうまく表現しています。メニューやボタンはレトロな雰囲気のパーツがあしらわれています。個性的なWebサイトに仕上がっています。
MV背景の動画も全てモノクロで、シックでクールな印象にまとまっています。差し色に青が使われているのも印象的です。
モノクロとゴールドでシンプルにまとまったサイトです。一部の写真だけカラーのため際立った印象を与えています。
ダークモードの浸透もあり、背景が真っ黒なWebデザインも流行しています。差し色の使い方でインパクトを持たせることもできますし、おしゃれなブランドを訴求したい場合などは参考にしてみましょう。
2025年Webデザイントレンドは「振り切る」がポイント
Webデザイナー目線で、2025年のWebデザイントレンドを予測してみました。3Dなど立体的な表現、フラットなデザイン、レトロなフォントやイラストなど、多種多様なトーンが流行しています。どのようなトーンだったとしても、ターゲットやコンセプトをしっかり定めWebサイトで表現したい世界観、企業やブランドを引き立てるために振り切ったWebデザインが増えることが予測されます。ただし、ユーザーの使いやすさも合わせて追求していきましょう。最新の技術で表現できる幅も広がっていますので、今後もWebデザイントレンドに注目していきたいですね。